新しい年2014年を迎えました。お正月はいかがお過ごしでしたか。

 私といえば、どこかに出かけることもなく年始客を除き、仕事上の電話も鳴らないこの時期は
落ち着いて仕事に取り組むには最適で私自身の「仕事始め」をしました。

 特に今年は、私立幼稚園の東海北陸教育研究石川大会が8月に開催されるので
そのための冊子作りがあり、集中して取り掛からないと!と気合が入っています。


 しかし、新年といえば、年賀状が配達され、懐かしい方々の近況報告にタイムスリップし
子どもたちの幼稚園時代を懐かしんでしまいました。




 今年は午年、午年といえば ”ばば“ ”馬馬“ ”婆“ どれにもあたりそうな感じです。
遊び心で『馬』を広辞苑で調べてみました。


  馬の耳に念仏、馬が合う、馬肥ゆ、勝馬に乗る、生き馬の目を抜く
  牛はいななき、馬は哮え(物事がさかさまなこと)
  牛は牛づれ 馬は馬づれ(類を同じくらいする者が相伴ってこと)
  噛む馬はしまいまで噛む(悪い癖の容易になおらないこと)
  空馬に怪我なし(なにも物を持たないものは損のしようがない)

など、聞きなれた言葉から、生き方を示す言葉など『馬』にまつわる言葉が沢山ありました。

その中で『馬には乗って見よ、人には添って見よ』物事は実際に経験してみないと分からないという例えに心がとまり
今年はそんな生き方をしようかなあと思いました。




『てんぐのこま』という絵本があります。

お寺の小僧の一ちょうさんは、いつも近所の子どもたちと遊んでばかりのいたずらものでしたが
「こま回し」だけは大得意でした。
ある日、天狗にさらわれ、たくさんの天狗に囲まれてしまいましたが
一ちょうさんは得意のこま回しで、天狗との勝負に勝ち、無事に帰ったというお話です。

 一ちょうさんは遊んでばかりでしたが、遊んでいるからこそ、天狗との勝負が働いたのです

天狗という怖いものや強いものや強い力、権威あるもの、そして集団という魔力、大きい圧力に対して、
一ちょうさんは自分の知恵とこま回しという得意技で難関をくぐり抜けたのです。
小さな子どもの何と大きな力でしょうか



 実際に手や体を動かし、失敗し悔しい思いをしたり、友だちを励ましたり、友だちと認めあったり、喜びあったりしてこそ
知恵が増し感情も豊かになっていきます。まさに幼児期がその時なのです。
ゲーム画面での遊びではこうはいかないと思います。




 花の詩画作家として知られる星野富弘さんは、若い時に大怪我をして、首から下の自由を失い
頭と口しか動かせない体になりました。
体育の教師だった星野さんは悔しく悔しくて、毎日「コンチクショウ」と嘆いていたそうです。


けれども、クリスチャンとなり発想の転換ができた時に「口が動くんだ。これで絵を描こう」と思ったそうです。

車椅子の生活になってから、野の花々の美しさに心をひかれ、数々の花を描いておられますが
変な匂いがして、人に好かれることのないドクダミの花に次のような言葉を添えておられます。


  知らなかったよ
  こんなにきれいだったなんて 
  すぐそばにいて
  しらなかったよ            「かざりなくやさしい花々」 階成社

雑草として踏みつけられている花の価値を見つけ出したのです。


 子育ても子どもの中の「宝」を探しだすことだと思います。そのためには、子どもをよく見る必要があり
見ると一口に言っても見る、診る、観る、視る、看るなど、さまざまな"見る"があります。


 子どもが自分の思いを言葉で表現しにくい幼児期には、子どもをよく観察し、サインを見逃さないようにしたいものです。
少しの時間じっくりコミュニケーションをとろうと努力するだけで、親子の絆が強くなって来ると思います。

母と子の信頼関係ができると、社会性が育つ第一歩となるのです。そして、親の言葉遣いや立ち振る舞い
ものの考え方など、何度も繰り返すことによって、子どもの心と体にインプットされ習慣化していきます。


 子どもは『親の背中を見て育つ』といわれますが、実際は『真似して育つ』ということだと思います。

私たちが物事で後悔するとしたら、その大半は「あの時、ああしておけば良かった」とか
「あの頃、もっとこうしておくべきだった」等の気持ちが強いのはないかと思います。

人間やらずに後悔するより、やり過ぎて後悔するほうがいいのではないでしょうか。

 私には今はもう成人している三人の娘がしますが、いくつになっても悩みは尽きないものです。
当時としては、精一杯の事をしていたと思いますが、今思うと悔いが残ることもたくさんあります。



 今年頂いた年賀状に色んなコメントがありました。


  『幼稚園で親も子も学ばせていただき、おかげさまで素直な子どもに育ちました』
 
  『先生。言われていたことがい今やっとわかるようになりました。
   ゆっくり、ゆっくり育つ我が子に付き合っていこうと思います。』

  
  『子どもたちの幼稚園時代、いかに大切な時間だったか、今よくわかります。楽しかった!』

  『先生に言われた、あと伸びするって、信じて子育てします。』

  『やり直すことができるなら、もう一度幼児期にもどしたいです。』

  『思春期の息子にどう付き合ったらいいのか?私の子育て間違っていましたか?』



子育て真只中の皆様が後年になってから、やらずに(足らずに)する後悔を味わう事がないように
今年も子どもたちと共に歩んで参りましょう。

                                    2014・1・7      近藤瑠美子







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