あけましておめでとうございます。

 皆様はどんな新年をお迎えでしょうか?
 私は除夜の鐘を聞きながら、必死になって年賀状を書いているうちに新年を迎えていました。


 今年もたくさんの年賀状を頂きましたが、その中に
 「えんちょうせんせい まだがんばっているのですか」
 「えんちょうせんせいがんばってください」と、小学生からのたどたどしい文字に苦笑しながら
 「そうね、もう少し頑張らないといけないね。」と応えてしまいました。



 毎年近況を伝えてくれる教え子も成長し、逞しくなってきていますが
  「先生、念願の臨床心理士になりました。また教えてください。」
  「いよいよ研修医です。」
  「私はブライダルの企画や司会、テレビのCMに出ていますから見てください。」と、
 社会人として歩み出したことを報告してくれる子どもたちが増え、お父さんやお母さんの安堵されている様子が伺えるようでした。

 最近は個人情報の関係で住所の公開をしませんから、小さい子どもたちからの年賀状は少なくなり
 中学生や大学生、今年成人式と言う近況報告が増え、子どもたちの成長に嬉しく感動してしまいます。

保護者からのお便りには
  「先生に言われたことが、今やっとわかるようになりました。」
  「わが子の土台は馬場幼稚園です」「幼児期に丁寧に見ていただいたことが子どもの自信となっています」と
 今も幼稚園時代を大事に思ってくださるお便りに、後押しされたような嬉しさを感じました。

 しかし、中には
 「先生、言われた通り思春期大変です。幼稚園時代って天使だったんですね。」
 「大学受験、高校受験が厳しい!」「今から就活しないと大変です。」と、まだまだ、ハラハラドキドキが
 続いている保護者の姿があり、一枚一枚を丁寧に読んでしまいました。
 年に一度のご挨拶ですが、永い方は30数年わが子の成長を伝えてくださることに感動を覚えます。


「過去は変えられないが、未来は変えられる」という言葉がありますが
 懐かしい思い出というのは人生の宝物だと思います。


忘れられない景色、音、風、光、人・・・・。


 兄弟ケンカの思い出、生まれ育った家の思い出、母の手作りの洋服を着た思い出
 父に作ってもらった勉強机の思い出、竹スキーで駆け下りた命坂・雪の落とし穴・基地などの遊び場の思い出
 飼い犬との思い出。

 思い出として残っていることはおそらく、その時に体験したことと同じでないと思いますが
 こんなことの積み重ねで自分が作られているように思います。
 そこにはいつも父がいて、母がいました。
 学校で学んだこと、本を読んだこと、友だちから学んだことなどたくさんの学びがありました。
 何かに迷った時に父ならこうするだろう。
 母はこう言うだろうと考える尺度をもらったように思うからです。


子どもには育っていく時間に寄り添ってくれる大人が必要だと思います。
 途切れ途切れではなく、同じ時間軸を寄り添ってくれる人の存在、自分の人生のアルバムにいつもいてくれた存在
 家族、特に親の役割の大きさを感じます。



そんなことを思いながら仕事モードのスイッチを入れ、野の花の原稿を書こうと思いました。
 以前書いた原稿をパラパラとめくっていると、2003年の1月号にヤンキース行きが決まった松井秀喜選手のことを
 次のように書いているのを見つけました。
 昨年、突然の引退を表明をした松井選手のことでしたので、思わず見入っていまいました。


【ヤンキース行きが決まった松井選手のお正月は
 300人のファンの
出迎えで、小松空港におりたち、高校の同窓会では学生服を着て、
 仲間たちとかたぐるまをする姿に10年の歳月をどのように感じているだろうか。


 解剖 松井秀喜  長いシーズンを戦う上で大事なこと

 @ 自己コントロール
   自分のできること、できないことをしっかり判断する。


 A うまく忘れることができる
   打てない日の談話で多いのが
    「まあ、こんなこともあるよ。
 明日。明日。」


 B 自己犠牲の強さ
   タイトルを考えるのは優勝が決まってから。

 これまで接した全ての人の影響で自分の「心」が出来上がっていった。
 両親の影響が一番だが、兄、指導者、信頼できる人物、誰が欠けても
 違った心持ちの主になっていた。いい悪いは別にして、ともかく耐えることに関しては、平気な人間デスね。】

 当時の松井選手が語っていました。
 野球通でもない私ですが、二十年の野球人生にピリオドを打った松井選手の心は
 どのようなものなのかと考えさせられました。




 今、子育てには困難なことが多い時代ですが、だからこそ、家族や親の役割を果たせるような
 社会の在り方が強く望まれるのだと思います。


 いよいよ2013年がスタートしました。
 今年度の最後の学期は「1月行く、2月逃げる、3月去る」と言われるように駆け足で過ぎていくように思います。
 北陸の3学期は寒い大変な時ですが、暖かな春を迎える準備期間でもあります。
 子ども達にとっては小学校へ、そして、上のクラスへと進級していくための準備期間でもあります。


 子どもたちが幼稚園で共に過ごす中で、だれかの喜びや悲しみを、みんなが一緒になって喜んだり
 悲しんだりできればと祈っていきたいと思います。      


                                                       2013年1月      近藤瑠美子










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