大型連休をそれぞれのご家庭で楽しく過ごされたことと思いますが、その間に痛ましいバス事故が連鎖し
連休の開放感が一瞬のうちに重い気分になってしまいました。


また、登校時に子ども達の命が失われる事故が相次いでおき、子どもを取り巻く環境は危険に満ちていることに不安な思いがいたします。


 大型連休を迎えるまでは何をしようかと思い巡らしていましたが、振り返ってみると、特別なことはせず
家の片付けと、息抜きをしていたように思います。

日ごろ出来ないことといえば、コーヒーを飲みながら新聞をまとめ読みするのも『ゆとり』ゆえに楽しく感ずるものです。




憲法記念日の朝日新聞天声人語に次のようなことが書かれていました。

  『小欄に多くのご意見をいただく、不完全な人間が限りある時間と紙幅で書く話しだけにどんなご指摘もありがたい。

   無記名の言葉は荒いが、いかに一方的でも、言論による訴えは歓迎だ。

   異論を許さぬ言論は何も生まれない。社会を貧しくする。』

ものを書き、発言しながらまわりの人の意見にドキドキしている私には、なかなか人の意見を聞くとのできないことを一括されたような思いでした。



 翌日の天声人語には

『育毛剤や増毛術など「不毛の努力」のさなか、マウスの実験で75%の率で毛が生えた。

多毛作を挑める日も夢ではない。 加齢ゆえの薄毛なら流れに任せる手もある。


「髪が滅んでも中身は成長するのだ。 人間は」頭髪の再生は、人目を気にせず前向きに生きる策に違いない。

選択肢が多いのは結構だが、見た目より中身の戒めもある。


頭上の異変はひょっとして自分を磨けということかもしれない。内なる豊作を目指すのもいい」 と、書かれていました。


外見ばかりを気にしないで中身を磨けとの示唆を受け、ぐうだらな生活を止め

とりあえず家事を片付け自分を磨くために、逃げていた野の花の5月号に向き合うことにしました。





新緑の美しい5月、子ども達も自分のクラスや先生、また登降園のやり方など少しずつ慣れてきました。

入園当初は「今ごろ幼稚園でどうしているかしら」と案じた方も多かったと思います。

一緒にいてやりたくてもそうできない、心配、不安・・・。

そして、元気に帰ってきた我が子の笑顔を見たときの安堵!その繰り返しではなかったでしょうか。


人は自分の事や、自分の都合ばかりを考えて過ごせば自己中心的になりますが、
他人のことを考える時間が長いほど成長するとされています。

また、子どもを持ったから直ちに「親」になるものではなく、子どもを育てながら段々と親になっていくものです。
子どものことを第1に考え、時には心配し、また時には子どもの喜びを自分の喜びとする経験を
積み重ねながら「親」になり、親として成長していくと思います。



 「オフロガワキマシタ!」 これは我が家のお風呂が設定温度、湯の量で湧き上がったときに知らせてくれる機械の音声です。
昔は水の入れすぎ、お湯の沸かしすぎで困ったことがありましたが、今はちょうどいい湯加減で、お湯が沸きとても便利になりました。


 子育てもそのように「いい加減」に設定してくれるものがあればとても便利だと思います。
しかし、子育ては、他人からよい方法といわれてやってみても、なかなか思うようにはなりません。
なぜなら、子どもはみな一人ひとり違うからです。
子どもが新しいことに出会い、それに向かう様子は千差万別です。



特に幼稚園の入園進級はどの子どもにとっても初めての体験です。

子ども達は不安を
「泣く」 「お母さんから離れない」 「保育室に入らない」 「じっとしている」 「走り回る」など、さまざまな態度で表現します。
それは、子ども達が自分自身と向き合い、自分を確認しているのです。
この子ども達のありのままの姿を受け入れるところから幼稚園の生活が始まるのです。

「ママがいい!」 「おうちにかえりたい!」の帰るコールをしていた子ども達が、3年後には立派な年長児として卒園していくと思うと
子ども達の成長のすばらしさを改めて思わずにはいられません。
その大切な時期、後悔することなく子育て、親育ちをしていかなければならないと思います。

 子育ての問題は自分自身の生き方を問われているともいえると思います。
子育てを通して親が育てられるから「子育ては親育ち」といわれるのです。

 私達が物事に後悔するというのは「あの時、ああしておけばよかった」とか 「あの頃もっと、こうしておくべきだった」と思うことです。
私も3人の子育てをしてきました。
当時は精一杯のことをしていたと思いますが、今思うと悔いの残ることがたくさんあります。



 現在、子育て真っ只中の皆さまは後年になってから、やらずに(足りずに)する後悔を味わうことがないようにと願っています。
子も親も育ちあう幼稚園時代は人生の中でとても豊かで楽しい時だと思います。
幼稚園で自分自身の子育ての「いい加減」をみんなで一緒に見つけあっていきたいと思います


4月より教師陣も若返り、フレッシュな気持ちで2012年度をスタートしています。

あふれる神様の愛の中で、私たちも子ども達とともに育ちあうことができるようにと願っています。                   


                                                                 2012・5・14      近藤瑠美子











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