2月に入り、また冬に逆戻りしたようなお天気が続きました。

 そんな中、そり遊びでキゴ山に出かけました。
吹雪と日差しが入り交ざり、急変する山の天気に自然の厳しさを感じましたが
同時に太陽に照らされキラキラと輝く銀世界の美しさに神さまの偉大な御業を感じました。



 今、保護者にアンケートをお願いし平成23年度の評価を行っています。
まだ集計作業は行っていませんが、いろいろな意見を真摯に受け止め、来年度に生かしていきたいと思っています。


頂いたアンケートをパラパラめくっていると、園便りに対する設問に目がとまりました。
「期日が守られず、気まぐれ」と書かれていました。
「ドキッ!たしかにおくれてた」と言われたことに納得しながらも、「2月号もおくれている。」と反省しきりです。
悪いと思ったことはすぐに正さないと、また流してしまうことになるので
「緊急連絡!明日までに野の花の原稿を書いて、提出してください」と先生たちにアナウンスをしました。


恐る恐る先生たちの反応を見ていると「なんとか、がんばります!」と余裕の返事が返ってきました。
「な〜んだ。やればできるじゃん」と内心ほっとしていましたが、問題は私だったようです。

机に向かうと雑然とした机の上が気になり片づけに熱中し、気がつくと相当時間がたっていました。
「何書いたらいいかな〜。書くことない!」とテーマも見つからず、集中できないまま
タイムリミットになっていることに、パニクってしまったからです。



 久しぶりに徹夜してでも頑張ろうと思った時には、曜日が変わっていました。
保育のエピソードを振り返っていると、子どもの笑顔、真剣な顔、泣き顔、怒り顔、さまざまな表情が蘇ってきました。

「そうだ!原点にかえって・・」子どもの生活を模索して、まとめることにしました。




 3学期はまとめの時であると同時に、進学進級という移行に備える時でもあります。

移行に備えて、自由遊びの縦割りの関わりとは別に、同世代の子どもたちが共に生活する横割り保育の中に
違った年齢の子どもたちと遊んだり、関わりを楽しむ縦割りの時間を入れて保育をすることにしました。

そして、他の学年の先生とも生活できるように縦割り保育の担任も今までと違った組み合わせにしました

 
取り組みの最初はばら組の子どもたちに緊張感があり、関わりを嫌がることもありました。
また、大きいクラスの子どもたちの中には小さなお友達とどのように関わり、助けてあげるのかが分からずに困ったり
無関心であるような姿が見られましたが、一緒に生活する中で緊張がほぐれ、関わりを楽しむようになりました。



 今回、新しい試みとして保護者にも異年齢の関わりを見ていただくために、すみれ組、ばら組混合の参観、懇談を行いましたが
出会いを楽しんだ方の中に、他のクラスの保護者との交わりに戸惑いや緊張感を持たれた方もおられたようです。


キリスト教保育では子どもたち一人一人に神さまと人に愛されたかけがえのない存在であることを伝え
人と人とがお互いに愛し合うことの大切さを生活の中で経験させるようにしています。


「人に親切にしなさい」と言葉で教えていくのではなく、実際の生活の中で経験させるということです。
喧嘩でもしそうになったらすぐに止めさせてしまうとか、いつでも静かにしなさいとか
子ども同士の軋轢を避けようとする保育の中では経験できないと思います。


 幼稚園は子ども達が「もっと素直に相手と取り組んでもいいし、問題が起きても臆することなくそれに向き合い
互いが誠実にぶつかりあっていくこと」ができる場でなければいけないと私は思っています
喧嘩も、挫折も、泣かされることも、その中でどのようにして人と一緒に生きていくかということを学ばせないと
子どもたちは人を愛するということがどういうことか分からないと思います。
悲しい経験をしたことのない子どもには、人の悲しみは分からないと思いますし、いつも過保護の中にあってなんの挫折もなければ
また、人から意地悪をされることもなかったら、子どもたちは人の悲しみというものが分からないと思います。


小さいときには競争の原理にたって1番になるために生きているのではないのです。
子どもたちがじかにぶつかって、そこからお互いに認め合い友だちとともに生きるということを
本当に経験させる、そんな時と場が幼稚園だと思います。



 私はいろんな出来事のなかでパニックになることを何度も経験しましたが、振り返ってみると
その経験から多くのことを学んできたように思います。
負と思える体験の中に、生きる力を身につける時であったように思うと、子ども達もさまざまな経験をさせてあげたいと思います。
人に思いやりを持つ経験や人から尊敬されるという経験、時には可哀想に思う経験も必要です。
他人との関係でも自分に意味があり、役割があると感ずる経験をさせたいと思います。
そして、子どもたちは他人に役立つような経験をする機会を与えられると、自信をもつことができるからです。


「子どもを愛することにおいて、親に勝るものはない。」といわれるように、親にとって子どもは生きる心の支えであることが少なくありません。
しかし、親の生きがいのために子どもを自分の思いどおりに育てて、自己満足する思いが強すぎてはならないと思います。
子どもはいつの日か自立して、やがて親のそばから去っていきます。
子どもが自信に満ち、その子らしく生きていく姿に親は心から声援を送るべきです。
そして親もまた自立し、周りの人と心を通わせて生きる喜びを感じ、絶えず成長し
自分の歩む道に自信とほこりを持てるように努力したいものです。                     


                                                2012.2.27           近藤瑠美子





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