朝から夏の太陽が照り続け、すでに気温は27度を示し、お昼には34度になるそうです。
 登園した子どもたちは水着に着替えて、プール遊びや水遊びに歓声を上げています。

 すみれのお泊り保育のときには雨が降りましたが、子どもたちと雨の中を海に「くじらとり」に出かけました。
 21日からのゆり組のお泊り保育ですが、台風の通過が予想され、天気予報にハラハラしています。

 ゆり組のお泊りでは

  「自然にふれ、ワクワクするような楽しい体験をする。」
  「家族を離れて友だちと一緒に生活し、自分でできるという自信を持つ。」
 と、いうねらいを持ちながら子どもたちと計画を進めていますが、台風のために突然に降り出す雨に備えて
 計画を何度も何度もみなおしています。

 しかし、夜中に雷や大雨でも、翌日には嘘のように晴れ上がり、計画どおり自然のなかで思いっきり遊んでいる
 「馬場パワー」を今年も信じていきたいと思います。




 親元を離れてお友達とお泊りすることは、日ごろ幼稚園で見ることのできない、子どもの一面に出会う時でもあります。

 幼稚園では好き嫌いが多くて、なかなか食べることができない子が、お友達の刺激を受けて
 少しだけ食べてみようとトライする姿や、頑張って友だちと同じものを食べることができた自分に満足している姿や
 困っている友だちを手伝ったり、寂しがっている友だちに優しくしてあげる姿など
 自分のことだけではなく友達と支えあう感動的な場面にたくさん出合います。



 すみれ組のお泊り保育でも、日ごろ幼稚園で使っている脱衣カゴやお着替え袋を使って
 所持品の整理をしましたが、手馴れた段取りで洋服の整理をしている姿に、日ごろの生活の積み重ねを感じました。

 保育の中で一人ひとりのペースを大切にしながら、友達と生活するために、考えたり、話し合ったり
 模擬体験をしたりとさまざまな工夫をしましたが、お泊り当日には友だちと一緒に布団を運んだり
 自分の荷物だけでなく友だちの分を手伝ったりする姿が見られました。



子育てで大切なことの一つは、子どもに自分のことは自分でさせ、過保護、過干渉にならないことだと思います。
 自分のことが自分でできない子どもは、大人の言われたとおりに動き、自分から心を動かさない子どもに育ってしまうからです。
 親がなんでもしてあげることは優しさではありません。それどころか、自分に自信がない子どもにすることにさえなるのです。


 「子どもに言っても忘れ物を持って帰らないから・・・。」
 「幼稚園のかばんの中からなかなかお手紙を出さないので・・・。」といって、お手紙を届けに来たり、
 忘れ物を子どもの代わりに取りに来たりするお母さんが最近増えてきました。

 そのためにできないことがあると、すぐに泣き出す子が増えてきたように感じます。
 私たちは親が手を出しすぎず、子どもに用事を頼んだり、いろいろな体験の中で学ぶことができるような子育てを
 普段から心がけていただきたいと願っています。




 この長い夏休みを利用して子どもができるもっともやさしい用事を作り、してもらうことをはじめてみませんか。

用事を頼むとき時、決して命令口調になってさせてはいけません。
 頼んでやってもらい、してくれたことを感謝して「ありがとう」と言って小さい時から育てれば、子どもは快感が刺激となり
 自分の仕事をないがしろにせず、頑張ってやろうという責任感のある子に成長すると思います。

 人の仕事を手伝って、手伝った人に喜んでもらう育ちが習慣化するためには、親が一緒にすることから始めることが大切です。
 お母さんと一緒するから楽しいし、そして、喜んでもらった、親の役に立ったという喜びが子どもの心を動かすと思います。



 幼い日に、子どもたちはプレゼントを受ける喜びだけでなく、人に贈る喜び、ものを送る喜びだけでなく
 報いを望まないで人のために労し、自ら用いられる喜びをもつことが大切です。

私の恩師が卒業を前に「報酬分だけ働くな」と言われたのを忘れることができません。
 私たちは当然のように働きによって報酬をうけます。
 それと同じように子どもたちに留守番やお使いを頼んだ時など、何らかの報酬を約束することがあります。

 報酬は自然で、感謝と愛情のしるしである場合が多いのですが、注意しなければならないのは
 報酬がめあてになってくると、それなしで働くことが無意味であると考えたり、報酬分しか働かず
 困っている人を助けることや、人のために自分が用いられる喜びを知る心を失わせる結果になってしまうからです。




 以前こんなことがありました。

 子どもに「おかたづけをしましょう」伝えると、「せんせい、サービスは?」といわれました。

 サービスの意味がわからないので、お母さんにお話ししたところ
 「家ではディナーを夫婦でゆっくりいただきたいので、子どもに静かに遊んでもらうためにサービスといって
  お金やお菓子、時には玩具を与えているのです。」と話されました。

 その習慣が、報酬の要求になったことを知りました。
 そして、子どもは様々な価値観の中で知識を集め、自分の物にしていることを知らされ、大人の責任の重大さを感じました。
 大人として、子どもの感じ方、考え方を統一するためには、周りの大人の生き方、生活態度が問われると思います。




 幼い時から、小さな愛の奉仕を喜ぶ心を育てることは、生涯、生きがいを持って生きるために重要な意味があることを
 一人ひとりの子ども達に伝えていきたいと思います。

                    
  2011・7  近藤瑠美子



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