2008年11月 馬場幼稚園お誕生会礼拝説教
「いつも祈りなさい」

Tテサロニケ5章16−18節、サムエル記上1章27−28節

2008年11月18日

1.お父さんとお母さんの祈り

 今日は11月に生まれたお友だちのお誕生日を一緒にお祝いする日です。

今日はお母さんたちも一緒に礼拝をしています。みんなはお母さんのお腹の中から生まれてきたでしょう。

みんなのお母さんやお父さんは、みんながお母さんのお腹にできる前、一生懸命神様にお祈りしたと思います。

「神様、どうか、私たちに赤ちゃんを下さい。そして、元気に大きくなることができますようにお守り下さい」とお祈りしたと思います。

そのお父さんやお母さんのお祈りを神様がお聞き下さって、みんなは生まれてきたのですよ。

 

 
2.ハンナの祈り

 聖書の中にも、そういうお話があります。イエス様がお生まれになるよりもずっとずっと昔の話です。

エルカナさんという男の人がいました。エルカナさんにはね、お嫁さんが二人いました。

今は一人の人としか結婚できないでしょう。

でも、昔はね、男の人に何人もお嫁さんがいたのです。エルカナさんには、二人お嫁さんがいました。

一人はぺ二ナさん、もう一人はハンナさんです。ぺ二ナさんには、子どもがいましたが、ハンナさんにはまだ子供がいませんでした。

すると、ぺ二ナさんは自分に子供がいることを良いことに、子どものいないハンナさんに意地悪をしたのです。

可哀そうなハンナさん、子どもがいないことでハンナさんはどんなに辛く、淋しい思いをしたことでしょうか。

ハンナさんは、教会に行く度に、そこで涙を流しながら、神様にお祈りしたのです。

「神様、どうか、わたしの苦しみをご覧ください。どうか、わたしのお祈りを聞いて下さい。神様、どうか、わたしに男の子をお授け下さい。

 もし、あなたがわたしに男の子をお授け下さいますなら、その子を神様のためにお捧げします。その子は一生、神様のために働く人にさせます。」

そう神様にお祈りをしたのです。


 ハンナさんは、一時間も二時間も、ずっと膝をついたまま祈り続けていました。

お昼がきても、何も食べようともしませんでした。お腹の空くのも忘れて、一生懸命神様にお祈りしたのです。


その教会には、エリという祭司さんがいました。祭司さんというのは、牧師先生のように教会で神様のために働く人です。

エリさんは、ハンナさんがお祈りしている姿を見ました。見ると、ハンナさんの口だけがもぐもぐと動いて、声は聞こえませんでした。

ですから、エリさんは、ハンナさんがお酒を飲んで酔っ払っていると思ったのです。

「いつまで酔っ払っているのですか。いいかげん、酔いを覚ましなさい」何て声をかけてしまったのです。


 するとハンナさんは答えました。

「いいえ、祭司様、違います。わたしはお酒など飲んでいません。わたしは今、子供がいないことで深く悩んでいるのです。

 そこでわたしは、心の中にもやもやとたまっているものをすべて神様の前に注ぎ出していたのです。

 神様がわたしに男の子を下さるようにお祈りしていたのです。」

 すると祭司のエリさんは言いました。

「心配することはありませんよ。安心して行きなさい。神様があなたのお祈りを聞いてくださいますように。」と一緒にお祈りしてくれました。

ハンナも祭司のエリさんと一緒に「神様、どうか、わたしのお祈りを聞いて下さい」とお祈りしました。

それまでハンナさんの顔は涙を流し、悲しく、辛い顔をしていましたけど、お祈りが終わった後は、

ハンナさんの顔はニコニコと嬉しそうな顔をして、輝いて見えました。

神様にお祈りをしたから、悲しい気持ちもどこかに消えてしまったのです。

3.子を神に捧げたハンナ

 さて、それからしばらくして、とうとうハンナさんに赤ちゃんができました。男の子です。

神様はハンナさんのお祈りを聞いて下さったのです。

ハンナさんは、もう嬉しくて嬉しくて仕方がありませんでした。ハンナさんは神様にお祈りしたことを忘れませんでした。

そして、その子に「サムエル」というお名前をつけました。それは「その名前は神」という意味の名前です。

ハンナさんは、神様がお与え下さった赤ちゃんを大切に、大切に育てました。

そして、赤ちゃんがおっぱいを飲むのを止める頃、お母さんのハンナさんは、サムエルさんを連れて、教会に行きました。

みんなはいつまでお母さんのおっぱいを吸っていたかなあ、2歳かなあ、3歳かなあ、まだ吸っているよってお友だちもいるかも知れません。

ハンナさんは、サムエルさんと一緒に教会に行き、祭司のエリさんに言いました。

「祭司様、わたしは昔、神様にお祈りをしていたあの女です。神様はとうとうわたしのお祈りを聞いて下さって、子どもを与えて下さいました。

 わたしは神様にこの子を神様の御用のために捧げると約束しました。

 この子を神様に捧げます。どうか、生涯、神様の御用のためにお用い下さい。」そう言って、サムエルを祭司のエリさんの所に預けたのです。

サムエルは、祭司のエリさんと一緒に暮らすようになり、毎日神様にお祈りをする人となったのです。

 さあ、子どものいなかったハンナさんは一生懸命神様にお祈りをして、サムエルさんを神様から頂いたね。

だから、サムエルさんは神様のために働く人になりました。

みんなもね、みんなのお父さんやお母さんが一生懸命お祈りをしたから、神様がお与え下さった子供たちです。

みんなもサムエルさんと同じように、いつも神様にお祈りをし、神様のために働く人になって下さい。


天の父なる神様!

 あなたはわたしたちのお父さんやお母さんのお祈りを聞いて下さって、わたしたち一人一人に命をお与え下さいました。

ありがとうございます。どうか、そのことをいつも忘れることがありませんようにお守り下さい。

そして、わたしたちもいつも神様にお祈りをする人になることができますようにお守り下さい。

どうか、これからも一人一人神様から与えられた命を大切にすることができますようにお守り下さい。

このお祈りをイエス様のお名前を通して、お捧げ致します。ア‐メン。