2008年 馬場幼稚園ゆり組卒園礼拝説教

「わたしは必ずあなたと共にいる」出エジプト記3章12節

2008年3月7日


モーセの生涯

ゆり組のお友だちはもう3月の暗唱聖句を覚えましたよね。ではみんなで言ってみましょう。

「わたしは必ずあなたと共にいる」

 これはね、神様がモーセさんに語られたお言葉です。

モーセさんのお話はみんな聞いたことがあるかな。

今日はゆり組さんの卒園礼拝ですが、モーセさんのお話をしたいと思います。


 モーセさんはね、エジプトという国に生まれました。でも、モーセさんは本当はエジプトの人ではありませんでした。

モーセさんはイスラエルという国の人だったのです。

昔、イスラエルの人たちは食べ物がなくて、エジプトに食べ物を探しに来ました。

それからというもの、イスラエルの人たちは何年も何年もエジプトの国に住むようになりました。

ところがイスラエルの人たちがエジプトの国でどんどん増えたものですから、エジプトの王様は段々心配になってきました。

「これ以上、イスラエルの人たちが増えてしまうと、この国が取られてしまうかも知れない。

だから、今の内にイスラエルの人たちを苦しめて、男の子の赤ちゃんは殺してしまおう。

そうすれば、大きくなって兵隊になることもないから安心だ。」

そう言って、エジプトの王様は「イスラエル人の男の子はみんなナイル川にほうり込め」とエジプトの人たちに命令したのです。

さて、そんな時にモーセさんは生まれました。それはそれは可愛い男の子の赤ちゃんでした。

その顔を見た時、お父さんとお母さんはとっても喜びました。

でもすぐに悲しい気持ちになって、涙がぽろぽろと流れてきました。

だって、男の子はナイル川に捨てられてしまうからです。そこでモーセさんのお母さんはモーセさんを助けようと思い

木で編んだ籠に入れて、水が入らないように黒い粘土のようなものをつけて

川に生えている葦の茂みにその籠を隠しておきました。

するとそこになんとエジプトの王様のお姫様が水浴びをしにやってきたのです。

お姫様は葦の茂みに籠がおいてあるのを見つけました。

「何かしら」と思って、それを開いて見ると赤ん坊が泣いているではありませんか。

お姫様は王様と違って、とっても心の優しい人でした。「可愛いそうに。きっと殺されると思って捨てられたのですね。」

お姫様は自分がお母さんになって、赤ちゃんを育ててあげたいと思いました。

でもお姫様はまだおっぱいがでません。子どもを産んだお母さんでないとおっぱいは出ないのです。

おっぱいがないと赤ちゃんを育てることはできません。「どうしよう」と困っていると

近くでそれを見守っていたモーセさんのお姉さんのミリアムさんがすぐにお姫様の所に来て言いました。

「この子におっぱいを飲ませる人を呼んで来ましょうか。」お姫様は「そうしてください」と頼みました。

ミリアムはすぐにモーセの本当のお母さんを呼んで来ました。こうしてモーセさんはエジプトのお姫様の子どもとなり

お母さんのおっぱいを吸って大きくなることができました。


お姫様はその子に「モーセ」という名前をつけました。「モーセ」というのは「引き上げる」という意味です。

モーセさんはそのままにしていたら、兵隊に見つかって、川に放り込まれて、溺れて死んでいたかも知れません。

でもお姫様が拾って、引き上げてくださったのです。そして、今度は大きくなってから

モーセさんが多くの人たちを助けて(引き上げて)あげることになるのです。

ミディアンに逃れたモーセ


 さて、モーセさんはエジプトのお姫様の家で元気に成長しました。

そして、モーセさんが40歳になったある日のこと、外に出かけてみると、エジプトの兵隊たちが鞭でビシ、ビシと叩き、

「働け!働け!」と叫んで、イスラエルの人たちを働かせていました。

イスラエルの人たちはガリガリにやせて疲れ切っていました。モーセさんはイスラエルの人たちが可愛いそうになり

誰も見ていないところで、そのエジプトの兵隊を石でたたいて殺してしまったのです。


さあ大変、すぐにエジプトの王さまにそのことが伝わってしまいました。王様はモーセさんを捕まえて殺そうとしました。

モーセさんはすぐに遠い遠い国に逃げて行きました。どこに向かっているのかモーセさんにも分かりませんでした。

急いで出てきたから食べるものや水も十分にはありません。

あたりは何もない荒れ野です。夜は外で寝なければなりません。

今まで温かいベットで寝て、美味しいものを食べていたのに、寒い日も外で寝なければならなくなりました。

怖い動物や強盗が襲ってくるかも知れません。モーセさんはとっても悲しい気持ちになりました。

「ああ、何てことをしてしまったのだ。もうエジプトに帰ることはできない。

ここで一人淋しく暮らしていくしかないなあ。これからどうしよう。」そう思うととっても悲しい気持ちになりました。


でも、そんな時も神様はモーセさんのことを忘れず、ちゃんとモーセさんを守って下さっていたのです。

そして、モーセさんがミディアンという国に行くように神様は導いて下さいました。

そこでモーセさんはチッポラさんという可愛い女の人と出会い、その人のことが好きになりました。

そして、二人は結婚をして、可愛い男の子も生まれました。

一人で淋しいなあと思っていた時も、神様はちゃんとモーセさんが寂しくないように家族を下さったのです。





神様との出会い


 それから何年も、何十年も経ちました。モーセさんはもう80歳です。

モーセさんはおじいさんになって杖をついていました。もう力もあまりありませんし、早く走ることもできません。

その時、モーセさんは羊飼いのお仕事をしていました。

ところが、いつものように羊たちの世話をして、草を食べさせている内に、羊がどんどんと先へ行ってしまうものですから

いつもよりも遠くにきてしまいました。気がつくとそこはシナイ山の近くでした。

すると何か草が燃えているようなものが見えました。モーセさんが近づいて見ようとすると、突然その中から声が聞こえて来たのです。

「モーセよ、モーセよ。」それは神様の声でした。モーセさんが「はい」と答えると神様は言いました。

「モーセよ。いいですか、あなたはこれからエジプトで苦しめられているイスラエルの人たちを助けに行きなさい。」

するとモーセさんは言いました。「どうして、わたしが行かなければいけないのですか。

わたしはエジプト人を前に殺してしまったし、それにもう年を取っています。とてもイスラエルの人たちを助けることなどできません。」


 すると神様は言われました。

「モーセよ、大丈夫ですよ。わたしは必ずあなたと共にいます。わたしが一緒にいれば、どんな強い王様でも倒すことができます。

だから、勇気を出して、あなたはエジプトに帰りなさい。」

モーセさんは、その後も「どうしようかなあ、やっぱりやだなあ」と思いました。

でも「神様が一緒にいて下さるのだから、きっとイスラエルの人たちを助けてあげることができるに違いない。」

そう信じて、勇気を出してエジプトに帰ることにしたのです。

こうしてモーセさんはエジプトに帰り、イスラエルの人たちを悪いエジプトの王様から助けてあげることができました。


モーセさんは小さな赤ちゃんだった時、川に捨てられる所をお姫様に助けてもらいました。

そして、今度はモーセさんが多くの人たちを助けてあげる人になったのです。

神様はモーセさんが生まれた時からいつも一緒にいて、モーセさんを守って下さったのです。

モーセさんがどこに行っても、神様はちゃんとモーセさんのことを忘れずに一緒にいて下さったのですね。



 
「わたしは必ずあなたと共にいる」


 ゆり組のお友だちも一人一人、神様から大切な大切な命を頂きました。

そして、こんなに大きく成長することができました。

みんなは覚えていないかも知れませんが、みんなはね、こんなに小さな赤ちゃんで、まだ目も見えず、

歩くこともできなかったのに、ちゃんとおっぱいを吸う力だけは神様から頂いていたのです。

そして、お母さんのおっぱいを飲んで、みんなはこんなに大きく成長することができたのですよ。

今まで怪我をすることも、病気をすることもあったかも知れませんが、神様はいつもみんなと一緒にいて

みんなを守って下さいました。だから、みんなはこんなに大きくなることができたのです。

これから小学校に行って、いろいろと楽しいことがあると思います。

でも時には悲しいこともあるかも知れません。お友だちと喧嘩してしまった時、失敗して悲しい気持ちでいる時

一人で淋しい気持ちでいる時、どうしたら良いか分からない時もあるかも知れません。

そんな時にはね「わたしは必ずあなたと共にいる」という神様のお約束を思い出してください。

神様はみんながどこに行っても、必ずいつも一緒にいて、みんなのことを守って下さいます。

どうかそのことを忘れないでください。

そして、馬場幼稚園を卒園した後も、イエス様に会いたくなった時には白銀教会に来て下さい。

イエス様はいつもみんなのことを待って下さっていますよ。








天の父なる神様


 今日はこうして、馬場幼稚園のゆり組のお友だち、お母さんたち、先生方、教会の方々と

一緒に礼拝を守れましたことを感謝致します。

どうか、小学校に行っても「わたしは必ずあなたと共にいる」という神様のお約束を忘れることがありませんようにお守り下さい。

私たちはどこにいても、神様はいつも一緒にいて下さいます。

どうか、遠くの小学校に行くお友だちも、近くの小学校に行くお友だちも、一人一人をあなたが御守り下さい。

あなたは私たちに、とっても素敵なお父さんとお母さんを下さいました。

お父さんとお母さんの健康もどうぞお守り下さい。

また馬場幼稚園では、今まで先生方が毎日本当に楽しく一緒に遊んでくれました。

こんなに素晴らしい人たちを私たちに下さって感謝致します。

どうか、私たちも周りのお友だちに神様の大きな愛を伝えて行く人となれますようにお守り下さい。

このお祈りをイエス様のお名前を通してお捧げ致します。アーメン。